脳内に収まりそうもない日常の断片
2009.11.11 Wed
椿三十郎鑑賞。
わーびっくりした。最後の最後で度肝抜かれた。
用心棒の続編であるこの作品はそれほど意外性もなく、MY黒澤祭も3本目ということで黒澤映画慣れしてきたわねーなんて思って観ていたものだからラストシーンでお茶吹きそうになった。(びっくりして)
ぶしゅーーーーって。ぶしゅーってまるで噴水です・・・。
それまでのシーンではそういう効果音も噴水もあんなに大袈裟に使われていなかったので、あの最後の決闘シーンの衝撃ってのは練られた演出なんだと思うけど、いやーまんまと驚かされちゃった。
というわけで、結局大きなインパクトを私の中に残してくれちゃう黒澤映画。
そのラストシーンが訪れるまでは比較的ノンキに鑑賞していたんだけど。
だって三十郎の風見鶏ぶりも健在だけど用心棒を観ていればこの話、三十郎が善人前提で話しが進むだろうことは想像に難くないわけでなんとなく先が読めちゃう。
青臭い若者らのあまりの間抜けさと、助けた奥方と娘のあまりの優雅さがユニークで、おかげで次から次へと危機を招いてしまうのだけど、あまりハラハラドキドキしないのは用心棒での三十郎の頼もしさを知っているからだろう。
用心棒ではじらしにじらされて最後のシーンでようやく三船のかっこいい殺陣のシーンが存分に(でもないか)観る事ができたが、本作品では随所に殺陣の見所がある。斬殺音も大きく使われていて(鶏肉を切る音や濡れ雑巾を叩きつける音などを混合して作ったらしい)男子諸君にはたまらない作品と思われる。
ただし、作品のトーンはなんとなく全般ユーモラス。用心棒の殺伐とした荒々しさがない。
個人的好みは用心棒かな。のらりくらり善人とも悪人ともつかぬ三船の雰囲気がいい。
「椿三十郎」はひたすら三船がカッコいいのである。
「本当にいい刀は鞘に入っているもんだ・・・おい・・・てめえ達もおとなしく鞘に入ってろよ」
ひゅー最後の台詞決まってるぅー!
でも。
最初にこの台詞を奥方が三十郎に向かって言うシーン。
「貴方はなんだかギラギラし過ぎていますね、抜き身みたいに」って、よく聞き取れなくて
「剝き身?!裸ってことか?」と思ってしまった。
名台詞として後世に語り継がれる名シーンで剝き身→三船裸を連想していた。バカ!!
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自己紹介:
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フリーアナウンサー・キャスターとしてラジオの経済系番組レギュラーを15年…。
今後「ナレーター」として仕事の幅を広げていきます。
好きな映画 ガタカ 運動靴と赤い金魚
好きな作家 遠藤周作 篠田節子
マルコ→ウチの人 拡張型心筋症という病気です
フリーアナウンサー・キャスターとしてラジオの経済系番組レギュラーを15年…。
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